週刊読書マラソン

積読消化をめざすささやかな悪あがきの記録

中田達也『最新の第二言語習得研究に基づく 究極の英語学習法』

週刊読書マラソン第11号は、中田達也『最新の第二言語習得研究に基づく 究極の英語学習法』(KADOKAWA、2023年)です。水曜日に間に合わなかった……。

 

 

 

本書の構成

第1章 英語学習の原則
ネイティヴを目標にするな/日本人の英語力は本当に低いのか?/「文法より会話」というウソ/「聞き流し英語」が身につかない理由/コミュニケーション能力のカギ「流暢性」/復習間隔は「4割」で
第2章 単語
語彙学習は「エベレスト」/意味を知っているだけでは不十分?/とにかく単語数を増やせ/laughを「笑う」と覚えるな/「働き者」から覚えよ/英文の9.5割はたった3000語でできている
第3章 定型表現
ネイティブ英語の8割が「定型表現」/定型表現はイディオムだけではない/「コロケーション(結び付きの強い単語)」を意識せよ/Google画像検索で複合語は学べ
第4章 文法
「宣言的知識」と「手続き的知識」/複数の文法事項をランダムに解け/意味ある文脈の中で文法を理解する機会を
第5章 発音
ネイティヴ発音」を目指すべきか?/「音素」に気をつけよ/リズムや強弱を意識せよ
第6章 リーディング
98%の単語を知っていないと英文は読めない/「流暢」なリーディング/合っていない教材は積極的に投げ出せ/1日30分の「Extensive Reading Central」で、1年で100万語読む
第7章 リスニング
英語の聞き取りが難しい理由とは何か?/4技能を一気に学ぶ/「精聴」と「多聴」で使い分けよ
第8章 ライティング
コピペ(英借文)で英文を書く/適切な表現は「検索」できる/英語の「言い換え図鑑」を使え/10分で書け!/AIに添削してもらう
第9章 スピーキング
英語で要約して話せ/4コママンガを説明せよ/2分間で言いたいことを言う/「4-3-2」スピーキング

KADOKAWAより)

本書の面白かったところ、新しく学んだところ

タイトルはやや煽りっぽいですが、中身は本当にまっとうな英語学習法本でした。第1章の「英語学習の原則」などは、特に一般の方たちにも得るものが多そうです。個人的には第2章の英単語学習のところが学びになりました。ついつい意味重視学習を頑張りたくなるところなのですが、意外と言語重視学習も侮れないようで、Ankiを久々にやった方がいいなと思わされました(口だけ)

ライティング・スピーキングに関しては、今日ではAIの力を借りられるところも多くなっていていいですね。しかもこれも日進月歩なんでしょうし。